# フランス

フランス人の「教育」、じつは日本とここまで「違って」いた…!

学校も、進学も、教育費も
横川 由理 プロフィール

「留年」と「飛び級」

20年前のとある日、友人が「僕は1年も留年しないで、大学まで卒業したんだ!3人兄弟で僕だけなんだよ」と、自慢げな様子で話してくれました。正直に申し上げると、心の中で「当たり前でしょ」と思ったのですが、よくよく聞いてみると、なかなかストレートで卒業できる人はいないとのこと。

前ページの表中の年齢の記述をご覧ください。「標準就学年齢」とありますが、これは留年や飛び級制度が存在するからです。日本ではたとえば、病気で学校を休み出席日数が足らなかったなど特殊な事情を除いて、無事に進級することができますが、フランスでは成績が原因で留年することも珍しくはありません。留年という言葉ではなく「繰り返し」という意味の言葉を使います。

飛び級もあれば、留年もある photo/iStock
 

私がフランスに滞在していた20年くらい前には、8歳くらいの小学生でも、「もう一度、2年生を繰り返すの」と屈託なく笑いながら大勢に話していました。フランスではあまりにも留年が多いので、留年したからといって、恥ずかしいという風潮はありません。クラスの年齢はまちまちですから、誰も気にする人はいないのですね。

ところが最近では、義務教育(幼稚園から中学校)までの間は、少々成績が悪くとも、留年はさせないという傾向があります。現在は「学年に留年する人は1人もいないと思う。せいぜい3年間にひとりくらい」と、ベルサイユに住むシリルさんからお話を伺いました。

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