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# 健康

「大人の虫歯」が痛くないのはなぜ?…長年の疑問の答えは、かなり恐ろしかった

加齢で神経や血管が…
自覚症状がないまま進行していくのが、「大人の虫歯」の怖いところ。実は、子供のころと比べると、歯の状況は加齢とともに大きく変化していく。いつの間にか歯がボロボロになって、何かのはずみでポッキリ折れてしまった…という最悪の状況も十分考えられる。大人の虫歯に痛みがないのは、いったいなぜなのか。『死ぬまで噛んで食べる 誤嚥性肺炎を防ぐ12の鉄則』(光文社新書)の歯科医師、五島朋幸氏が解説する。

歯は新陳代謝を繰り返している

あなたは、虫歯にどんなイメージを抱いていますか?

多くの人は、「虫歯になると、歯がズキズキ痛む」と思っているのではないでしょうか。ところが、虫歯で痛い思いをするのは若い頃だけで、高齢になってからの虫歯は、多くの場合、痛くありません。

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なぜかというと、歯の構造が加齢とともに変わるから。

歯は、歯茎から上に出ている「歯冠部」と、歯茎から下に埋まっている「歯根部」からできています。歯冠部のいちばん外側はエナメル質で、エナメル質は人体で最も硬い組織です。

歯の構造はこうなっている
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その内側は、エナメル質よりも柔らかい象牙質です。ちなみに、歯が象牙色なのは、象牙質の色が透けて見えているからで、エナメル質は半透明です。

歯根部には、「歯髄腔」という空間があり、その中に神経や血管が密に詰まった「歯髄」が入っています。この歯髄の神経が痛みを感じる元です。

また、歯髄の血管からは栄養が供給されて、歯は新陳代謝を行っています。永久歯に生え変わったら、歯は一生変化しないと思っている人も多いのですが、実は新陳代謝を繰り返しています

外側が酸で溶けても再石灰化するというのもそうですし、内側からも、象牙質が作られるなどの変化が絶えず行われています。歯も人体の一部であり、生き物なのです。

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