日経平均3万円の意味―まだまだ強気でかまわない歴史的局面を解説

空前の個人金融資産1900兆円の行方
高田 創 プロフィール

日本でもようやく揃いだした車の両輪

欧米で、家計金融資産の多様化が生じた背景として、資産運用をサポートする制度要因に加えて資産運用へのフォローな市場環境の「車の両輪」がそろっていたことがあった。しかもそれが30年以上もかけて資産運用に対する意識が定着するに至った。

一方、日本では平成の「冬の時代」に生じた資産運用に伴う損失のトラウマに加え、制度要因も30年近く遅れてスタートした。

ただし、過去8年あまりの間、アベノミクス以降の円安・株高環境でようやく日本でも成功体験が生れ始め、制度要因のメニューもNISAやDCの制度を中心に欧米並みになってきた。ようやく、「車の両輪」が揃いかけた環境にあった。

そこで生じた今回のコロナショックであったが、その危機さえもワクチン接種開始等で先行きが見え始めた状況にある中、資産運用に向けた意識が漸く定着しておかしくない状況にあると考えられる。

 

2019年、金融庁の金融審議会の市場ワーキンググループの「老後資金の2000万円問題」で資産運用への関心が高まった。このままで高齢化社会を迎えるには個人の資産形成は十分でないことへの認識も定着してきている。

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