世界中の投資家が注目し始めた…! 「ESG投資」の“底知れぬ”可能性

もはや知らないじゃ済まされない
マネー現代編集部 プロフィール

「脱炭素」関連に要注目

さらなる飛躍が期待されるESG投資だが、「E」「S」「G」のうち、これからどの分野が伸びていくのかは気になるところ。岩永さんに聞くと、次のように答えてくれた。

『E』の分野、特に脱炭素関連の業界の勢いが増すと思っています。すでに欧州は、コロナ禍でダメージを受けた経済を環境関連への投資で復興させる『グリーンリカバリー』に非常に前のめりです。

またアメリカではバイデン大統領のもと、地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定への正式復帰が発表されました。トランプ前大統領とはうって変わって、今後は環境に配慮した取り組みが加速するでしょう。

日本でも菅首相が昨年の所信表明演説の際に、脱炭素社会の実現を宣言しています。世界的な政策の流れを見ても環境分野に大きなチャンスが訪れることは確実で、新たなイノベーションが生まれる可能性も十分あり得る。とりわけ環境対策の柱である脱炭素分野の企業の成長や、各企業の取り組みの変化には期待しています」

photo by gettyimages

このコロナ禍における急激な株高を見ていると、ESG銘柄にもついつい同じような夢を抱いてしまうかもしれない。だが、ESG投資の本質を見誤らないように注意したい。

企業の財務情報が過去の話だとしたら、ESGへの取り組みは未来の話。ESGに熱心な企業は持続的に成長する可能性が高いという意味でパフォーマンスは期待できますが、どちらかと言えば、企業自身の積み重ねによってじっくりと結果が出てくる分野です。

もちろん短期間で高いパフォーマンスを目指す運用も悪くはありません。ですが、安定した資産形成を考える上では、ESG投資のような長期でリターンを狙っていく投資も大切になってくるでしょう」

 

世界の潮流からして、ESGの重要性がこれまで以上に高まっていくのは確実。ESG投資がスタンダードになる日も近いのかもしれない。

取材・文/橋本歩

編集部からのお知らせ!

関連記事