世界中の投資家が注目し始めた…! 「ESG投資」の“底知れぬ”可能性

もはや知らないじゃ済まされない
マネー現代編集部 プロフィール

一時的なトレンドではない

「まず、2006年に当時のコフィー・アナン国連事務総長が『責任投資原則(PRI)』を提唱しました。金融機関やファンドといった機関投資家に、これからはESGの観点から投資先を判断すべきだと呼びかけたのです。

さらに2008年にはリーマンショックが起こります。その前にPRIが提唱されていたものの、依然として短期的な利益を追求する考えが投資家のあいだでは支配的でした。それがリーマンショックをきっかけに危機感が芽生え、ESGに関心を示す投資家が徐々に増えていきました。

決定的となったのが、2015年の国連サミットにおけるSDGsの採択です。『持続可能な発展目標』とも言われるとおり、今後も世界が長期的に発展していくための目標が定められています。これによって社会や環境に対する配慮がグローバルな共通認識となり、ESG投資にとっても大きな追い風となりました」

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同じく2015年には、国内最大の機関投資家である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がPRIへの参加を表明したことで、多くの国内金融機関がそれに続いた。その意味で、国内にESG投資を知らしめた象徴的な出来事だったと言えるだろう。

ESG投資の高まりは決して一時的なトレンドではありません。もしESGに配慮しない企業ばかりになったら、地球環境や社会そのものに悪影響を及ぼし、経済活動全体が萎縮しかねない。

経済や企業を持続的に回し続けるためにも、各企業の取り組み、それを評価するESG投資が必要なのです。そう簡単にこの流れは変わらず、ESG投資はますます拡大していくでしょう」

 

2018年時点で、すでに世界では約31兆ドルの資金がESG投資に流れ込み、その額は世界の運用資産の約3割に匹敵するともいわれている。2020年には日本国内だけでその運用額は310兆円にまで達した。着実に市場が広がっているのは間違いない。

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