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世界中の投資家が注目し始めた…! 「ESG投資」の“底知れぬ”可能性

もはや知らないじゃ済まされない

言葉自体は知っているけど正直よくわからない——。コロナ禍で投資が大きな注目を浴びるなか、ことESG投資に対してはそんな反応が多いのではないだろうか。

だが、もはやそんな悠長なことを言っている場合ではない。すでに世界全体で31兆円ドルの資金がESG投資に流れ込み、この流れは今後さらに加速すると見られているのだ。

凄まじい可能性を秘めながら、いまだ個人投資家レベルでは正しい理解が十分に浸透していないESG投資。この分野のパイオニアであるアムンディ・ジャパンの岩永泰典さんに、ESG投資をするうえで抑えておきたいポイントと今後の予想を聞いた。

アムンディ・ジャパンの岩永泰典さん

“3つの要素”から投資する企業を選ぶ

「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」。これら3つの英単語から、それぞれ頭文字をとったのがESGという言葉だ。売上や利益といった財務情報だけでなく、この3分野に対する企業の取り組みも重視する投資のことをESG投資と呼んでいる。

「企業が活動するうえで必要なものを考えたとき、まず思い浮かぶのがお金だと思います。しかし、それはほんの一部でしかありません。企業は環境、社会、企業統治に多くを依存しているのです。

そもそも空気、水、土、生態系をはじめとする様々な自然資本があるからこそ企業活動は成り立っています。また、その活動は社会の構成員であるヒトに働いてもらうことで安定して維持することができる。そして、なにより企業統治がしっかりなされていないと企業そのものが正常に機能しません」(岩永氏、以下同)

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具体例を一番イメージしやすいのは、「E」に対する企業の取り組みだろう。気候変動や自然破壊への対策が講じられているかどうかが見られており、企業活動における二酸化炭素削減への取り組みはその代表例だ

「S」に対する取り組みは広範囲に及ぶが、従業員の適切な労働環境はひとつの大きなポイントだ。従業員の多様性や働き方の柔軟性、サプライチェーン上の人権問題への企業の取り組みなどが例として挙げられる。

そして「G」の分野では、主に企業が正しく機能するための仕組みが整っているかどうか。例えば、組織内の不正を事前に防ぐための管理体制、独立した社外取締役の選任、取締役会の多様性などだ。

そもそも世界でESG投資が強く意識されるようになったきっかけについて、「3つの出来事があった」と岩永さんは語る。

 

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