不要不急ではなかったんだ

そんな中、昨年の10月には、新生PARCO劇場で約1ヵ月にわたり、舞台『獣道一直線!!!』に出演した。

「宮藤(官九郎)の脚本、リーダー(河原雅彦)の演出した舞台は、なかなか不謹慎な内容だったんですが、地方も回ったりする中で、プンプン怒っているお客さん、すっごい拍手してくれるお客さん、ゲッラゲラ笑ってくれるお客さんを見ていたら、『あ、おいらたちの提供するオモシロは、実際は不要不急ではなかったんだ』『ちゃんと必要としてくれる人がいるんだ』と思えた。お客さんの前でやってみて、下ネタや破廉恥な笑い、不謹慎な笑いを、求めてくれる人もいるんだ、と。おいらはそれが好きだし、『これは、ずっとやり続けなければ!』と、珍しく真面目に、決意を新たにしましたね」

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ドラマ『半沢直樹』での悪役ぶりも記憶に新しいが、「ハートウォーミング」「ウェルメイド」が苦手な古田さんは、「『半沢〜』は、できることなら出たくなかった」らしい。

「古い付き合いの監督からの、20年ぶりぐらいのオファーだったので、呼ばれた限りは頑張りましょう、と」
『半沢直樹』の福澤克雄監督は、それまでテレビを舐めていた古田さんが、初めて出会った「本気な人」だった。

撮影/山本倫子