習近平、ついに“自滅”か…アメリカの論文が予想した中国「大崩壊」の末路

中国の「弱点25項目」を教えよう
長谷川 幸洋 プロフィール

習氏が頭を抱えているであろう「悪夢のシナリオ」も紹介した。次の5項目である。

1)大量の失業が招く社会、政治不安
2)洪水や食料汚染、疫病など相次ぐ自然災害
3)中国の脅威に対する国際的で一貫した対抗戦略
4)時期尚早の軍事衝突を招く習氏の戦略的誤算
5)以上の要因が重なって起きる党内の組織的反乱(本文48ページ)

アメリカが取るべき対中政策とは

以上を踏まえて、米国はどんな対中戦略を構築すべきか。

論文は〈軍事力や米国ドル、技術力、個人の自由や公正さなど、米国の本質的な力を軸に構築すべきだ〉など、10項目を提言している。ハイライトは次の2点である。

〈政治局員を含めて党の上級幹部たちは、習氏の政策ラインと政治指導スタイルに非常に怒っている。一方で、彼らは自分の命と家族の将来生活に不安を抱いている。とりわけ、習氏の家族や全国人民代表大会常務委員長の栗戦書(中国共産党政治局員)のようなインナーサークルの人物が富を貯め込んでいるのは、政治的な毒にほかならない〉

ここで、あえて「栗戦書」の名前を出したのは、なぜか。論文は理由を示していないが、側近として名前を挙げたのは彼だけなので、やや唐突な感じがある。もしかしたら、表に出せない理由があるのかもしれない。

中国の栗戦書中央政治局常務委員[Photo by gettyimages]
 
〈したがって、中国共産党を全体として打倒する目標を掲げる戦略は完全に自滅する。そうではなく、公開の場で語る言葉(public language)や作戦の焦点(operational focus)は「習近平の共産党」に絞るべきだ。それは、中国政治の内部にある亀裂のど真ん中に向かっていくだろう〉(本文65ページ)

中国共産党はここを見て、ギョッとしたはずだ。私は驚いた。

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