習近平、ついに“自滅”か…アメリカの論文が予想した中国「大崩壊」の末路

中国の「弱点25項目」を教えよう
長谷川 幸洋 プロフィール

「世界を変える」横暴すぎる野望

では、中国共産党の優先課題は何か。論文は次の10項目を挙げている。

1)中国共産党の権力を維持する
2)チベットと香港、台湾、さらには南シナ海と東シナ海を含む祖国の統一を維持する
3)2035年まで平均5%以上の経済成長。1人当たり国内総生産(GDP)は2万〜3万ドルが目標。経済規模を2〜3倍にして米国を抜く。そのために完全雇用を維持する
4)経済的目標と持続可能な環境・開発のバランスを維持する
5)アジア太平洋地域の戦争に勝利できるような人民解放軍の拡大と改革、現代化
6)隣国を中国にとって善良で、究極的には従属的な戦略的パートナーにする
7)中国の海上周辺部を第2列島線まで拡大。究極的には日本や韓国、タイ、フィリピン、可能ならオーストラリアも、それぞれ米国との同盟関係を遮断する
8)中国の陸上周辺部を西に拡大。一帯一路構想によって中央アジア、南アジア、中東、東欧、西欧に対する中国の影響力を拡大し、戦略的には従属的なロシアを確保する
9)アフリカや南米の開発途上国に対する政治、経済的な影響力の拡大
10)世界秩序を中国の利益や価値観に沿うような形に変革する。米国中心の体制を弱めて、中国の存在と影響力を高めるように、既存の国連・ブレトンウッズ体制に代わる多国間システムを構築する(本文29〜31ページ)
 

最後の「国際システムの変革」を狙っている点は、日本でまだ、理解が共有されていないように思う。だが、米国の外交サークルでは共通認識だ。たとえば、米議会の諮問機関である米中経済安全保障調査委員会(USCC)の年次報告は「中共は彼らが築く新たな世界秩序の頂点に立つことを目指している」と指摘した(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/78222)。国務省の報告も同様だ(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79735)。

一言で言えば、彼らは「世界を中国中心に変えよう」としているのだ。

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