月収3万円に…コロナショックで“28歳非正規女性”が直面した「理不尽すぎる現実」

小林 美希 プロフィール

実際に保育園に預けて働き始めると、“保育園の洗礼”を受けた。慣れない環境に子どもはよく体調を崩し、その度に休むと派遣先から「急に休まれると困る。これが続くなら、契約更新は厳しい」と言われ、実際に契約更新されなかったこともあった。

「転職しなければ」と、小夏さんは、子育てとの両立を謳う大手アパレルの店舗でパート勤務を始めた。休みの日にちょっとした仕事の用事があって子連れで店舗に行くと、同僚も子どもと遊んでくれた。和気あいあいとした雰囲気に、子どもも母の職場を気に入っていた。そして何より、子育て中のパート社員が休みやすいようシフトを融通してくれることが小夏さんの働く必要条件を満たしていた。

ベビーカーに子どもを乗せて地下鉄で通勤途中、会社員から「邪魔くせー」と舌打ちされ、蹴られたが、耐えた。「通勤地獄」から逃れようと、少ない収入から小夏さんはローンを組んで自家用車を購入して車通勤を始めて半年。新型コロナウイルスが流行し、小夏さんの生活はがらりと変わった。

 

収入が月3万円に減った結果…

ちょうど1年前、北海道は全国に先駆けてコロナの感染拡大を防ごうと小学校を休校にした。急な休校で慌てたが、職場は子どものいる従業員のシフトを優先して外す配慮をしてくれた。皆が混乱するなか、その時は感謝した小夏さんだったが、休んだ分の補償はなく、自己都合の欠勤扱いとなった。そのため昨年2、3月の収入が月3万円に減り、車のローンを払うので精一杯となった。家計はマイナスになり、後ろ髪を引かれる思いで子どもの習い事を減らした。

夫は建設業で自営業。収入から必要な仕事の用具を買わなければならないが、その費用を削らないと小夏さんの分の携帯電話代などが払えなくなり、夫婦喧嘩が絶えなくなった。そのような時、小学校が休校中の休業補償について「小学校休業等対応助成金」があることを知った。

編集部からのお知らせ!

関連記事