日本のメディアは絶対に報じない…プーチンが北方領土を「返さない」理由

深まっていく中ロの蜜月

衝撃の「プーチン発言」の真意

ロシアのプーチン大統領は2月14日に公開されたインタビューで、日本との関係について、「憲法に反することは一切行わない」と述べた。ロシアでは、昨年7月に憲法が改定され、「領土の割譲を禁じる」という条項が加えられた。そのため「プーチンは、北方領土返還の可能性を否定した」と報じられている。

これまで日本に対して度々友好的な態度を見せてきたプーチン氏だが、彼の真意はどうなのか? 実際に返還の可能性はないのか? 可能性がないとすると、日本はロシアとどのようにつきあうべきなのだろうか?

ロシアのプーチン大統領[Photo by gettyimages]
 

結論からいうと、プーチン氏の2月14日の発言が「北方領土を返す意志がないことを意味する」という解釈は正しいだろう。

実をいうと、このことに言及しているのは、プーチン氏だけではない。2月3日の産経新聞の記事では、メドベージェフ前首相も、同様の発言をしたと報じられている。

〈露前首相「北方領土交渉は不可能」〉
ロシア安全保障会議で副議長を務めるメドベージェフ前首相は、昨年の憲法改正で「領土割譲の禁止」が明記されたのを受け、日本と北方領土問題を協議するのは不可能になったとの認識を示した。(太線筆者)

2月18日には、ロシア外務省のザハロワ報道官も、 北方領土問題について「憲法があるので、いかなる形でも議論できない」と発言している。プーチン大統領、メドベージェフ元首相、ザハロワ報道官が、相次いで同じような趣旨の発言をしているのは、「彼らが実際にそう決意したから」だろう。

そもそも「返す気」がなかった

こう書くと、北方領土に関する交渉が頓挫し日ロ関係が「新しい局面に入った」気がするが、実際は何も変わっていない。

筆者は、1990年から2018年まで、28年間モスクワで暮らしてきた。そこでわかったことは、「ロシアには北方領土を返す気がまるでない」ということだ。なぜならば、「彼らには北方4島を『不法占拠した』という意識が全くない」からだ。どういうことか説明しよう。

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