上白石萌音の『オー!マイ・ボス!』、『恋つづ』との「決定的な違い」に気づいていますか?

堀井 憲一郎 プロフィール

ドキドキ感が違う

でも彼女には恋人がいる。

ふっと現れて、何でもなく付き合うようになった「癒やし系の仔犬のような」彼氏である(玉森裕太)。

うーん、何だろう、この二人を見ていていいなあとはおもうのだけれど『恋はつづくよどこまでも』のときのようなドキドキはない。

たぶんこのドラマの「仕事と恋愛の比重」の問題なのだろう。

「仕事の目標」のほうがふわふわしていて、「恋愛」のほうがまだ地に足が着いているのだ。

ときめく恋愛ドラマ仕立てのはずなのに、仕事のほうでドキドキしてしまって、恋愛の展開のほうが落ち着いて見ていられる。

だから、恋愛ものとして見ると、少し物足りない。

仕事ものとしてみると、ちょっと別世界すぎて、他人事である。

おもしろいドラマなのに、どこかつかみどころがないように感じてしまう。

不思議な仕上がりのドラマになっている。

 

こちらもふわふわしたドラマ

『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』では、娘(浜辺美波)は女子大生で、母(菅野美穂)は恋愛小説家である。

娘は「おたくの女子大生」という役どころで、私の知っている現実のおたく女子とはずいぶん様相がちがうのだけれど、それはそれとして、彼女の恋愛はあまり進まない。

そのぶんシングルマザーの母の恋愛のほうが忙しくて、そちらで話が前に進んでいく。
母は、下町ふうの商店街にある鯛焼き店の店主(沢村一樹)と幼なじみで、その家の居間にいつも出入りしている。「下町ふうの家族同然な近所付き合い」をしているようだ。

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