上白石萌音の『オー!マイ・ボス!』、『恋つづ』との「決定的な違い」に気づいていますか?

堀井 憲一郎 プロフィール

その特別感をつよく支えているのが、編集長役の菜々緒。

若くしてフランスの雑誌で編集長を勤めるなど、尋常な人間ではない、という雰囲気をずっと保持している。

 

上白石萌音が得意なキャラクター

その特別な世界をまったく知らずに飛び込んできたのが主人公である。右も左もわからない世界で、彼女は一生懸命さと誠実さだけで突き進んでいく。

上白石萌音が得意とするキャラクターである。

彼女だからこそ出せる「ちょっと違ってるかもしれないけど、とにかく前へ突き進む勇者」の姿である。

そのひたむきさに見ている人は共感する。仕事も恋も応援したくなる。

一年前のドラマ『恋はつづくよどこまでも』と同じである。

そのときは新米の看護師役だった。

細かい失敗を繰り返しながら、誠実さを武器に着実に成長していった。

看護師という職業は、あまり閃きやセンスを重要視する職業ではない。経験値が大事である。新人は経験を積むことによって、より信頼できる看護師に成長していく。成長の姿が想像しやすい仕事である。

だから看護師と、一流ファッション雑誌の編集者はちょっと違う。

新米の看護師が看護師長に憧れるのと、新米の編集雑用がファッション誌編集長に憧れるのは少し意味がちがってくる。

とくに『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』に出てくるファッション誌『MIYAVI』は、「ファッションセンス」をとても重視している媒体である。

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