ポイントは「計画と予測行動」

例えば、「幼稚園や保育園に行くまでの用意が遅い」という場合、親が「早くしなさい」と急かしたり、「洋服を着替えて」「歯を磨いて」など子どもに指示したりすることで、登園準備のスピードを上げていないでしょうか。

こういう時こそ、計画を立て予測行動をするチャンスです。まずは登園準備としてやるべきことを親子で確認します【計画】。そして、一連のやることを頭の中に描いて、次の行動を予測しながら動けるように促していきます【予測行動】。

子どもへの声掛けも「洋服を着替えなさい」ではなく、「歯を磨いたら次は何をすればよいかな」と質問していきます。慣れてきたら、2つ目3つ目まで予測できるようにし、それが決められた時間に間に合うのか、を親が問いかけながら進めていきます。

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このようにすると、先のことを予測しながら行動できるようになっていきます。そしてもっと成長すると、1日単位で予測できるようになり、さらには長期的な予測ができるようになっていきます。

やるべき行動をマグネットなどに書き、行動したら裏返していく、などの子ども用のボードなども市販されています。一連の行動が視覚化されていると子どもにとってはわかりやすいのですが、一個やったらマグネットを裏返し、次に書いてあることを行う、という繰り返しでは、親は指示をだしていないにしても、マグネットから出された指示に従う指示行動になってしまいます。

最終的には、自分の頭の中で予測し、計画を立てられるということが、とても大事なことなのです。もちろん最初はうまくいかないと思います。が、そのたびに叱ったり、「始める時間が遅かったからもっと早く動きださなきゃ」と答えを伝えるのではなく、「どうすればよかったかな」と一緒に考えてみましょう。
 
親は子どもが経験のないことを、先回りして伝えることや知識として教えることで、準備をさせようとします。言って聞かせることも大事なのですが、経験に勝るものはありません。

失敗は成功のもと!「失敗させない」ではなく、「失敗を乗り越える方法を考えられるようになる」ということが成長する上でとても大事なことだと思います。