小学校受験で「管理職研修」の内容が出題…?

小学校受験には「行動観察」という分野があります。行動観察は、チームでブロックを高く積み上げたり、ボールを運ぶリレーを行ったり、みんなで絵を描いたり。グループに与えられた課題の中で、子どもがどのような行動をとるのか、を確認するものです。協調性や思考力、指示理解力、行儀などを、子どもの言動から評価していきます。

そして課題の中には、企業の管理職研修で使用される内容もあるのです。例えば、2015年度に早稲田実業学校初等部で出題された、「グループでフープを指で持ち、皆がフープに触りながら、床に置くという」という課題。

ここでのポイントは、「皆が『フープを床に置く』という同じ目標を持っているにもかかわらず、各自の『フープに触れていないといけない』という思いによりどんどんフープが上がってしまう。だから、誰かがリーダーになり『まずみんなの胸くらいまで少しずつ下げよう』と声をかけ、小さなマイルストーンを設定しながら進むと成功する」といいうことです。

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誰がリーダーになるか。それは、「目標を達成するためにどのようなプロセスにするのかを考えられる子」です。目標達成のためのプロセスを考え、周囲を巻き込みながら、試行錯誤し、達成していく。まさにプロジェクトマネジメントですね。スイング幼児教室の行動観察の授業では、「自分の学びになります」と特にお父さんのファンが多いのです。

では家庭でこのような目標達成のプロセスを経験させるにはどのようにすればよいか。大事なことは、「計画を立てること」と「予測行動の練習をすること」です。子どもは次に何が起こるのか、先のことを考えて行動することが苦手です。予測行動ができないから、危険な行動をしたり、モノを落としたりしてしまうのです。