軍の独裁者は鬼…在日ミャンマー人が訴えた「母国の軍政」への怒り

これは天安門事件のミニチュア版なのか
近藤 大介 プロフィール

「軍の独裁者は、鬼です」

先週のミャンマー人の会見に戻ろう。

続いて3人目、日本で語学関係の会社に勤めているというプインさんが、「怒りの声」を上げた。

「2月1日の軍事クーデターは、あまりに唐突で理不尽です。コロナが流行る中、国民のことをまったく考えていません。

1988年にも、ミャンマーで軍事クーデターが起こりました。当時は、群衆の中にニセモノのデモ隊を紛れ込ませ、わざと国内を混乱させて、治安を安定させるとして軍事クーデターを起こしたのです。

現在、ミャンマー人は、鍋を叩いて抗議の意を示しています。ミャンマーでは「鍋叩きをすると鬼が逃げる」と言います。軍の独裁者は、鬼なのです。

デモにしても、独裁者から政権を取り戻すには、このやり方しかないから行っているのです。デモはヤンゴンとマンダレーから始まり、全国に広がっています。いまでは約75%の国民が協力的です。公務員や医療関係者も、デモに参加しています。国有銀行の行員や外務省の職員などは、参加していません。

軍は、各職場にもプレッシャーをかけています。デモに参加した社員は退職させろとか、社員寮から追い出せとか言ってきています。

ミャンマーが再び軍政になれば、私たちは何もかもが不自由になります。いまでもすでに、不安で一杯の中、生きています。私たちは国軍の政権など、1秒たりとも看過できません。だから国際社会の圧力がほしいのです。日本からも圧力をかけてほしいのです」

 

たしかに、彼女が言うように、22日にはミャンマー全土でゼネストが決行された。国民の多くが、「軍政など真っ平ごめん」と考えている様子が伝わってくる。

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