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軍の独裁者は鬼…在日ミャンマー人が訴えた「母国の軍政」への怒り

これは天安門事件のミニチュア版なのか

在日ミャンマー人による緊急記者会見

このところ2週にわたってお伝えしているミャンマー情勢だが、今週は、第3弾をお届けする。

2月1日に国軍が軍事クーデターを起こして以降、若者のデモは激しさを増し、先週はついに死者を出した。9日に首都ネピトーでデモ参加中に、治安当局によって頭部を撃たれた20歳の女性が、19日に死亡。翌20日には、第2の都市マンダレーで、街頭デモに参加していた36歳と17歳の男性が、同様に治安当局に撃たれて死亡した。

他にも各都市で多くの負傷者が出ている。22日には、ミャンマー全土でゼネストが行われた。

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ミャンマーの混乱は広がる一方である。だが、全権を掌握した国軍側が情報統制しているため、ミャンマーでいま何が起こっているのかが、ストレートに伝わって来ない。

そんな中、日々、現地と連絡を取り合っている在日ミャンマー人5人と、最大都市ヤンゴンで日系企業に働いているミャンマー人1人が、先週16日、東京・銀座で緊急記者会見を開いた。いずれも日本滞在歴が約10年あり、流暢な日本語を話す20代から30代の女性たちである。

会場になったのは、「国際交流ラウンジ・ゴーウェルタウン銀座」。普段は、留学生と日本企業の就職交流などの場になっているという穏やかなカフェが、「ミャンマー軍事クーデターに対する若者の声明 ミャンマーの現状を明かす」と題した、ものものしい会見の場に変わった。

会場には、このタイトルが、日本語とミャンマー語で大書され掲げられていた。

私はこの時、ミャンマー語の文字を、初めて間近で見た。何だか熱帯魚が泡を吹きながら泳いでいるようなユニークな絵柄である。ミャンマーについて日本語で書かれた名著『物語ビルマの歴史』(根本敬著、中公新書、2014年)には、ミャンマー語について、こう解説してある。

〈 ビルマ語(ミャンマー語)はいまや6000万人近い話者を持つ東南アジアの主要言語のひとつ(中略)。ビルマ語の特徴を日本語と比べてみると、言語系統は異なるものの、文の構造の類似性を指摘することができる。日本語と同じ順番で文を作ることができ、主語の省略も日本語と同じように生じる。ただ、中国語のように声調があり、母音も日本語より二つ多い7種類存在する。(中略)

丸っこい形に特徴があるビルマ文字は、11~12世紀ごろにモン文字を改良して作られたものである。南インド起源の文字系列に連なる 〉

 

会見に臨んだ女性たちは、まだあどけない表情を残す若者たちだったが、それぞれが母国で起きた軍事クーデターに対する怒りをぶちまけた。

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