1400年の歴史、世界最古の会社が日本に存在している…!

継続性をもたらすこの国の特質を知れ
大原 浩 プロフィール

日本人が本音を言わないのはなぜか?

「日本人ははっきりものを言わない」とか「本音を隠す」などと否定的に評論されることがある。表面的にそのように見えないこともないが、日本人の行動の原理には深い意味がある。

日本は、これまで述べてきたように島国であり、「その構成員は文化を共有した信頼できる人々」であるということが前提だ。

つまり、社会が明文化されない「暗黙知(あんもくち)」で成り立っているから、コンセンサスを学ぶのに時間がかかる。

短略的な思考しかできない人々は「俺にも分かるようにマニュアル化してくれ」と騒ぐかもしれないが、「高度な文化的基盤を持った人々の間でしか通用しないのが『暗黙知』」である。

マニュアル化が可能で誰でもわかるものには大きな価値はない。日本が1400年も継続できたのは、長年にわたってこの「暗黙知」を積み上げてきたことが大きいと思う。

バブルの時代、日本の目覚ましい発展を見て、米国を中心とした世界が「日本型経営」に注目して真似しようとした。しかし、「暗黙知」の文化を持たない国々が「日本型経営」を身に着けることは困難であったと言える。

その後、日本までもがバブル崩壊の原因を「日本型経営」に押し付けて「米国(大陸)型経営」の導入に躍起になったが、それこそが30年にも及ぶ日本低迷の最大原因である。

これからの日本の発展には暗黙知をベースにした日本型経営の復活が欠かせない。

ただし、文化が異なる国々や人々との交渉には、2月13日の記事「日本人の『大問題』…じつは「世界で負ける」のには“意外すぎるワケ”があった!」で述べた「ノ―と言える技術」を始めとする「世界標準の文化」を学ぶことが重要である。

 

また、「暗黙知」を基盤に1400年持続してきた日本へは、この暗黙知(社会的コンセンサス)を学ぼうとしない人々を受け入れるべきではない。もちろん、日本のコンセンサスを学ぼうとする人々は積極的に受け入れるべきだ。

大陸の米国と日本は歴史的背景が違うと言える。

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