日本の教育も「進化」すべきでは

一方、日本では学校教育へのオンライン導入が欧米ほど進んでいない印象だ。昨年の9月10日~14日に行われたアンケート調査(※)によると、コロナ禍で通学できなかった期間にオンライン授業を受けたと回答したのは、専門学校・短大・大学生が91.6%であるものの、小学生は15.1%、中学生は26.8%、高校生は45.9%に留まっている。

マカフィーによるインターネット調査。国内の18歳以上65歳未満の男女1,356名を対象に実施。

休校という措置を取らない日本の判断が正しいのかどうか、医学や政治の知識のない私には分からない。しかし、スマホ等を用いオンライン上で人とコミュニケーションを取るのが当たり前の現代に、いつ休校措置を取らないといけなくなるか分からない歴史的なパンデミックが起こっているような状況でもなお、学校教育のオンライン導入を急がない日本政府の判断には疑問を呈せざるをえない。

いま、教育に限らず様々な分野で、パンデミックにより強制的に必要性を増した「オンライン」の存在が、これまで慣例的に当たり前に取られてきた「対面」という形式の存在意義を問い直す流れを生んでいる。そしてその結果、対面形式だけに頼らず柔軟にオンラインをミックスさせた新しい様式が次々と生まれている。日本でも、仕事等で個人的にこの流れを感じる人は少なくないのではないだろうか。

オーストリアの休校に伴うオンライン化を間近で見てきて感じるのも、まさにこの世界的な変化の流れだ。