1年間で進化した学習様式

その後、約1年間で断続的に何度も休校を経験したが、私が驚いたのは、休校のたびに自宅学習の様式がアップグレードしていった点だ。

上述のように最初の休校の際には、先生との課題のやり取りに主にEメールが用いられていたが、その後、Microsoft Teamsが整備され、教科ごとにTeams上で課題のやり取り及び提出期限の管理がなされ、実際の授業時間に合わせてオンランミーティングを活用した授業が開けるかたちに進化していった。

対面授業が認めらる期間の学習様式についても、生徒間の距離の確保を目的としてクラスを2つのグループに分け、1週間毎に交互に対面授業と自宅学習を繰り返すという方法が昨年後半に取り入れられた。再度の休校後の2月からの学校再開に際しては、2つのグループが2日毎に交互に登校し、金曜日は全員オンラインというかたちを取ることで、全ての生徒が1週間毎に同じ段階にいられるような工夫が加えられている。

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小学生にも全員に各種アカウントの用意

下の子のVolksschule(小学校に相当)の自宅学習の進め方はGymnasiumとは少し異なっていた。

まず、Volksschuleの子供は、自宅学習を保護者がサポートする必要性が高いため、先生と保護者がオンライン上で密に連絡を取り合うためのSchoolfoxというコミュニケーションツールのアカウントが生徒全員分用意された。

自宅学習の進め方としては、小さい子供はコンピュータの使用に不慣れなため、机に向かって行う課題が多く出された。具体的には、下の子のクラスでは校庭に置かれたクラス毎の箱を介して、一週間分の課題がまとめて配られ、終わらせた課題を毎週金曜日に同じ箱に提出するというかたちで進められた。

また、今年に入ってからは、Gymnasium同様にMicrosoftのアカウントが生徒全員分用意され、週に3回、Teamsによるオンラインミーティングを活用した授業が開かれている。この授業では、保護者が最初にセットアップする手伝いをして、その後は、マイクやビデオのオン・オフも含めて、先生と子供だけで行われている。