武尊vs那須川天心「世紀の一戦」…簡単には実現できない両陣営の裏事情

2月、3月に2人を待ち受ける難関とは
橋本 宗洋 プロフィール

しかし、今度は武尊が動いた。対戦相手の名前こそ出さなかったものの「みんなが見たい試合を実現させる」と公言したのだ。そのために武尊は数多くの関係者に会い、実現の可能性を探ってきたという。

そして昨年大晦日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会。武尊はリングサイドで那須川の試合を見守り、グータッチをかわす。2人だけで会話する場面もあった。

とはいえこれは“武尊、RIZINへ移籍”を意味したわけではなかった。会場にはK-1スタッフの姿もあり、武尊がインタビュースペースでコメントする際にはRIZINのロゴ幕が外される配慮も。あくまでK-1の選手として観戦し、状況を動かすために行動したということだ。

そもそも次戦に勝てるのか?

ようやくここまできた。が、ここから試合を実現させるまでがまた大変なのだ。何よりも伝えておきたいのは、「武尊vs那須川」は2人にとって次の試合ではないということだ。

すでに両者とも直近に次の試合が決まっている。まずその試合に勝たなければ、2人とも“次”には進めない。那須川の次戦は2月28日、自身がデビューしたホームリング・RISEの横浜アリーナ大会だ。

那須川天心(左)と次戦の相手である志朗(筆者撮影)
 

那須川が対戦する相手は志朗。一昨年のRISE世界トーナメント決勝でも那須川を苦しめた強豪だ。ヒジ打ちなしのRISEでは異色のムエタイがベースの選手だが、ルールにアジャストするためボクシングを徹底的に練習。この1年あまり、ひたすら“打倒・天心”のために過ごしてきた。

昨年11月、那須川の対戦相手を決めるトーナメントで圧倒的な実力を発揮し、優勝。かつての敗北を乗り越えて実力でリマッチの権利を掴んだ志朗を、那須川は最大級に評価している。

編集部からのお知らせ!

関連記事