那須川天心[Photo by gettyimages]

武尊vs那須川天心「世紀の一戦」…簡単には実現できない両陣営の裏事情

2月、3月に2人を待ち受ける難関とは

6年前から待望のスーパーマッチ

2021年、格闘技界最大の話題は、対戦が現実味を帯びてきたと言われる「武尊vs那須川天心」戦だ。誰もが待ち望むドリームマッチの実現に向け、数々の報道もファンの興味を引いているが、状況はどこまで進展しているのか。

複数の関係者からの情報を合わせて考えると、まず言えるのは「両陣営とも前向きに動いてはいるが、具体的には何も決まっていない」ということだ。では、対戦実現のためには何をクリアする必要があるのか。現状を整理してみよう。

2018年12月31日、さいたまスーパーアリーナでフロイド・メイウェザーと対戦した那須川天心[Photo by gettyimages]
 

そもそもの始まりは、2015年の那須川からのアピールだった。2014年に開催された新生K-1旗揚げ戦での劇的KO勝利からエースとして活躍してきた武尊に、立ち技格闘技イベントRISEで売り出し中の“神童”が対戦希望を表明。大きな話題を呼んだが、両陣営の思惑は噛み合わなかった。

K-1は那須川との独占試合契約を求める。それがK-1では選手契約の基本であり、その後の再戦の流れまで考えてのことだろう。しかしK-1独占契約では、那須川はホームリングであるRISEにすら出られなくなる。とても呑める契約ではなかった。

那須川陣営は、誌面やSNSでファンを味方につける。結果、対戦に消極的に見えてしまった武尊に「逃げるな」といった批判が殺到することになった。

その後2017年からは、フジテレビでも中継される大型イベントRIZINの試合に出場したこともあり、那須川は那須川で飛躍的に知名度を高め、我が道を征くようになった。MMA(総合格闘技)の大会としてスタートしたRIZINだが、那須川の活躍によりキックボクシング部門が確立するほどだった。

一方、武尊も2018年にK-1で3階級制覇。お互い、選手としてのバリューを上げていく。一時は那須川も「(対戦は)ないんじゃないですか」とコメントするような状況になった。

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