文在寅の大誤算…韓国からついに「超有力企業」が「逃げ出してしまった」ワケ

韓国の未来を支える企業だが…
真壁 昭夫 プロフィール

韓国経済にとって重要度高まる物流

クーパンの事業戦略のポイントは、独自の物流網構築にある。

ニューヨーク証券取引所に提出した資料(FORM S-1)を見ると、同社は“秋夕(チュソク)”など韓国の人々の生き方や気候の変動に合わせて、日用品から生鮮食品などを消費者に届ける体制を整えた。

特に、注文から24時間以内の“ロケット配送”は多くの人から支持され、2018年3月末からの2020年末までの間、四半期売上高は4倍に増加した。

その背景には、大きく二つの要因がある。

まず、スマートフォンの普及によって世界経済のデジタル・トランスフォーメーション(DX)が進んだ結果、注文された品物を最終目的地に届ける物流の重要性が世界的に高まった。

クーパンの配送業務の様子〔PHOTO〕Gettyimages
 

2020年11月まで韓国にはアマゾンが進出していなかった。

その状況下、クーパンは他社に先駆けて迅速に配達する体制を整え、EC分野でシェアを獲得した。

ある意味では、アマゾン不在がクーパンの成長を支えた。

2点目は、コロナショックの発生だ。

人々が自宅で過ごしつつ必要なモノを手に入れるために“ラストワンマイル”を支える物流の重要性はかつてないほど高まった。

特に、韓国のように高齢化が進む社会において、ECプラットフォーマーの社会的な責任と重要性は高まっている。

2020年に入り、クーパンの四半期売上高は、前年同期比90%を超える勢いで増加したことがそれを示す。

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