吉沢亮の泣きたくなるほどの純粋さ、草なぎ剛の貫録…「青天を衝け」が楽しみでたまらない

渋沢栄一の「教育」も見どころ

20%超えも納得の「新鮮さ」

NHK大河ドラマ『青天を衝け』(日曜午後8時)の初回が2月14日に放送された。その世帯視聴率が20.0%だったのは知られている通り。20%台での始動は2013年の『八重の桜』以来、8年ぶりだ(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。

描かれる時代は主人公・渋沢栄一(吉沢亮、27)が生まれた幕末直前の1940(天保11)年から、91歳で他界した1931(昭和6)年まで。幕末・維新、明治期モノに該当する。

「幕末・維新、明治期モノは当たらない」という俗説が未だ一部で信じ込まれているせいか、20%超えに驚いた人もいたようだが、このジンクスが生きていたのは1960年代のこと。その後は当たるも当たらないも作品次第。時代は関係ない。

今回の20%超えも作品が良かったからだろう。第一に新鮮だった。3年後には1万円札の肖像になることで注目される渋沢栄一が初めて主人公となり、人気と実力を兼ね備えた吉沢亮(27)の大河での初主演作なのだから。

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吉沢はファンたちの間で「令和の和製アラン・ドロン」と呼ばれ、おそらく歴代の大河主演者で指折りの二枚目。吉沢目当てで初回を観た人も少なくないのではないか。演技力も定評があり、日本アカデミー賞の新人俳優賞(2019年)と最優秀助演男優賞(2020年)を得ている。

栄一が魅力的な人物であることも大きい。日本経済の父と呼ばれる栄一は王子製紙、IHI(石川島造船所)、帝国ホテルなど500を超える会社を誕生させながら、蓄財には関心がなかった。だから所有した会社はほとんどない。

では、何のために会社を次々と興したかというと、国力を高めるため。近代化が進んでいた欧米諸国に飲み込まれることのない国家づくりと、人々の暮らしを豊かにすることを目指していた。

 

綺麗事のようだが、幕末という極めて難しい時代の舵を取った15代将軍・徳川慶喜(草なぎ剛、46)に仕えたことなどから、栄一にとって国のために尽くすというのは当たり前のことだったようだ。会社を興したのみならず、一橋大や日本女子大など大学の援助にも力を注いだ。

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