日本人の誇り「ウォシュレット」が海外では使われない驚きの理由

知らないのは日本人だけ?
週刊現代 プロフィール

アメリカでの'20年時点での普及率は10%未満、中国においては'19年でわずか5%という低い水準にとどまっている。

なぜ海外では、まったく普及していないのか。

「温水洗浄便座には、日本人だけが知らない多くの危険が潜んでいるからです」(前出・荻野氏)

肛門を清潔に保つことは良いことだ。しかし、洗いすぎがリスクに繋がることもある。草間かほるクリニック院長で肛門科医の草間香氏が語る。

「温水洗浄便座による過度の洗浄によって皮脂が取れてしまい、肛門の周りがカサカサに乾燥してしまうという症例が報告されています」

 

温水洗浄便座と皮膚炎の関係について、東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎氏が解説する。

「私たちの体は常在菌と呼ばれる細菌に覆われており、pH(酸性、アルカリ性を示す数値のこと)で4・5から6・0の弱酸性に保たれています。

しかし、温水洗浄によってお湯を当ててしまうと常在菌が流されてしまい、pHが7以上の中性~アルカリ性の状態になってしまうのです。こうなると黄色ブドウ球菌など人体に対して悪さをする菌が傷口から侵入し、皮膚炎を引き起こします」

藤田氏によれば、一度中性になった皮膚が再び弱酸性に戻るまでには約10時間を要する。つまり、一日に2回以上温水洗浄便座を使用すると、肌が本来の弱酸性に戻る余地がまったく無くなってしまうという。

「そうすると、自分が肛門から出した便により肌がかぶれてしまう可能性も高まります。便は強い酸性なので、中性の肌だと、触れた時に炎症を起こしやすくなるのです」(藤田氏)

編集部からのお知らせ!

関連記事