ALS(筋萎縮性側索硬化症)を検索すると「感覚があるままに体が動かなくなる病気」という説明が多くあります。もう少し詳しい記事を探すと「筋肉が動かなくなってしまう」という説明がなされています。そして「現在、効果の認定されている治療法がない」と言われている事で知られています。前回この連載では、基本的な「声」に対する思いと、ご質問の多かった私の1年経過の身体の現状をお話ししました。今回は皆さんの要介護の変動への質問に答えつつ、現状の生活と工夫などをお話ししたいと思います。

2019年3月に突然足が動かなくなり、半年の検査ののち、9月にはALSだと告知された津久井教生さん。ニャンちゅうをはじめ声優として活躍し、2019年2月にも舞台に立って走り回っていた中でのことでした。下肢から動かなくなっていき、この原稿をブラインドタッチで書いていた中、割りばしを口で加えてパソコンを打つようになっている現状も前回伝えてくれました。現実を見ながら進み続ける津久井さんが、今回は「要介護」というのがどのようなものなのかを伝えていただきます。
2020年の「ニャンちゅう」チームの皆さん。左から比嘉久美子さん、津久井さん、鎮西寿々歌さん 写真提供/津久井教生
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要介護4ってどんな状態かというと

2021年2月半ばの今は、ほとんどの日常生活の動作を自力で行う事が出来ず、介護者に頼らなければならない状態です。ほかの介護度との違いを文章で書くと、要介護3は「日常生活を行うにあたって介護が全般的に必要である」、要介護4は「介護が無ければ日常生活が行う事が困難である」という言い回しになります。要介護5は「日常生活においてほとんど寝たきりである」ということが要介護4に付け足される状態ではないかと思います。

要介護度はケアマネージャーさんと相談のもと、認定検査を受けて決まることが一般的だと思います。なぜ検査を受けるのかというと、介護サービスを受けるためには要介護認定が必要だからです。要介護度によってサービスの内容もかなり違ってくるのです。

検査の内容は身体機能をみるだけではなく、どれだけ日常生活が出来るか?という「日常生活自立度」と呼ばれる基準に沿ったものです。その他にも認知機能・精神および行動チェック・社会生活が出来るかなどの項目も審査の基準になります。

要介護認定には時間もかかりますので、早めにケアマネージャーさんに相談することをお勧めします。