〔PHOTO〕Getty Images

なぜClubhouseのアイコンは「写真」なのか。アプリの急成長を支えたもの

2021年1月最終週、日本で突如として広まりはじめた音声SNS「Clubhouse(クラブハウス」。同アプリのアイコンが、よくあるロゴやイラストのアイコンではなく、モノクロの人の顔の写真であることに違和感を覚えた人も多いのではないだろうか。その意図は何なのか、また、写真の人選に込められた意味について、ITジャーナリストである筆者が解説したい。

 

アイコンに与えた新たな役割

Clubhouseについて簡単に説明すると、アプリ内で音声を共有する部屋を自由に作ることができ、その中で「スピーカー」という役割の人は、部屋にいる人達全員に話し声を届けることができる仕組みだ。スピーカーではない人は、部屋の中でその話を聞くことができ、部屋の管理者である「モデレーター」によってスピーカーに指名されれば、その人も喋ることができる。

Clubhouseの部屋の画面。上部に並んでいるアイコンがスピーカー、下部のアイコンがリスナーの人たち〔PHOTO〕Getty Images

日本で急速に普及しはじめた際は、黒人男性がアプリアイコンに採用されていた。しかし2021年2月9日のアップデートによって他の男性へと切り替わった。2021年1月時点のアイコンの人はボマーニX氏、そして現在はアクセル・マンスール氏で、いずれも30歳手前のミュージシャンだ。アクセル・マンスール氏は7代目のアイコンになる。

Clubhouseは、その時々で、サービスの発展や普及に貢献しているイノベーター的なユーザーをアイコンに設定している。この手法は実に斬新だ。これまでのアプリの世界の常識では、アイコンはスマホの画面で目を引くイラストと、サービス内容に合った色(SNSなら青、メッセージなら緑、など)を組み合わせて作られ、そのロゴの善し悪しや刷新は、大手企業でも時に批判の的になるほどだ。しかしClubhouseは、固定のロゴを持たず、コミュニティの貢献者をたたえる方法で成功したのだ。

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