「異世界転生」小説、実はトレンドがめちゃめちゃ変化していた…!

「俺TUEEEE」から悪役令嬢へ

アニメでも大人気の「なろう系」小説

1月から放送されているテレビアニメで、『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』、『俺だけ入れる隠しダンジョン』、『蜘蛛ですが、なにか?』が好評を博している。これらはもともと、小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿された作品を原作としている。

この他にも、第2期が放送中の『転生したらスライムだった件』、『Re:ゼロから始める異世界生活』や、『回復術士のやり直し』、『ログ・ホライズン』など、「小説家になろう」発の「なろう系」小説が近年次々とメディアミックス展開されている。

アニメ「転生したらスライムだった件」公式ホームページより
 

一見、すべて同じ「異世界転生」ものに見える「なろう系」小説だが、実はそのトレンドは大きく変化している。その背景には、ユーザーである読み手、書き手の戦略や嗜好が深くかかわっているのだ。

共通するのは「RPGの世界観」

冒頭で挙げた作品の多くは、ダンジョンを探索してモンスターを倒すようなゲームの世界観をベースにしている。それでは、なぜ「小説家になろう」において、コンピューターRPG(ロールプレイングゲーム)の世界観を持つ作品が多いのか。その要因の一つとして、「小説家になろう」に先行して、小説投稿サイト最大手だった「Arcadia」の存在が挙げられる。

「Arcadia」は管理人の舞氏が運営していたもので、大森藤ノ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』、丸山くがね『オーバーロード』、カルロ・ゼン『幼女戦記』、そして川原礫『アクセル・ワールド』(ウェブ連載時のタイトルは「超絶加速バースト・リンカー」)などが投稿されていた。

特に、川原礫が『アクセル・ワールド』で第15回電撃小説大賞を受賞し、自身のウェブサイトに掲載していた『ソードアート・オンライン』で人気を獲得していったことに象徴されるように、このサイトにはRPGの世界観で物語を書く執筆者たちが集まっていた。

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