ともに子育てをする「プロジェクト仲間」に

その後、りかさんは娘とともに地元に引っ越し、会社勤めは辞めて資格を生かして独立。実家の近くで、両親や妹、ママ友、ベビーシッターなどたくさんの人の手を借りながら、子育てと仕事を両立させている。

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「産後クライシスだったんですかね。夫が生理的に無理になってしまったときの気持ちは、もうリアルには思い出せない。でも、あのとき無理やりに結婚生活を続けていても、いまのような平穏な日々は訪れなかったでしょう」

いま、りかさんは、元夫とメールで連絡を取り合いながら、娘をともに育てている。東京と地方で距離が離れてしまったため、面会は月1回に減らしたが、宿泊込みにした。りかさんが仕事で東京に行くときは、娘も連れていって元夫に預けている。

「娘についての大事な決めごと、たとえば習い事をどうするかなどは情報を共有して相談しています。子育てというプロジェクトを一緒に担う仕事仲間みたいな関係になれました」

離婚後も長く続いた葛藤は、りかさんが自分の生活を見直し、自分の心と向き合うことで解消されたのだ。

夫婦という関係は終わったけれど、父と母という関係は続く。そういう意味では「仲間」だと考えることで、関係性が大きく変化した Photo by iStock
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