突き飛ばされて、離婚

「そのうち顔を合わせるのもいや、触れられるのも耐えられない、みたいな感じになってしまい……。それで、元夫が仕事から帰って来るときには、わざと家の中を真っ暗にして子どもと一緒に寝ているなど、意地悪な態度をとってしまいました」

そんな仕打ちをされれば当然、元夫も腹を立てる。ある日、些細なケンカからヒートアップした元夫がりかさんをドンと突き飛ばした。転んでけがをしたりかさんは、「これで離婚できる」と思い、警察と病院に駆け込んだ。
「たった1回の暴力で、元夫はシュンとして反省していましたが、許すつもりはありませんでした。もうそこからは、離婚一直線。私の名前で借りていた家だったので、すぐに出ていってもらいました」

そして、離婚調停。元夫も離婚には同意していたが、財産分与でもめた。1年半かかって、離婚となった。娘の親権はりかさんがもつことになり、月4万円の養育費の支払いと月1回2時間の面会交流の実施が決められた。

ある意味、きっかけを待っていたのかもしれない…Photo by iStock
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娘と元夫を会わせたくない…

その面会交流が、りかさんには苦痛でたまらなかった。
「大嫌いになって別れたので、2度とかかわりたくないのが本音でした。でも、調停で決められたからには、娘と元夫を会わせなければならない。なんで私がこんな思いをしなければならないの! と思っていました」

葛藤が高く、父母のみで面会交流ができない場合に支援してくれる第三者機関に付き添いを頼んだ。元夫がそのまま娘を連れ去ってしまわないか心配だったので、りかさんも同行。遠くからにらみつけるように監視していた。
「娘が楽しそうにしていたり、夫に懐く様子を見るのがいやでいやで。帰ってきた子どもに『あんな人、お父さんじゃないからね』って言ってしまったこともありました。私がそんな態度だから、娘も面会交流をいやがって、行く前も帰ってきてからも泣いていました」

りかさんも娘も、娘にいやがられる元夫も辛かっただろう。誰にとってもストレスフルな状況が3年ほど続いた。