婚活において、女性の見た目や年齢は大事な要素です。おそらく、これは多くの男性が「女性の外見がいいと、内面もいいと思い込む」「女性側の性的な価値に、判断がひきずられてしまう」というバイアスを持っているからだと私は思っています。
しかし、いくら彼氏ができても、「認知のゆがみ」(クセのある解釈)が激しいと、交際は続かないでしょう。認知は強いストレスによってゆがむとされていますが、育った環境の影響も大きいと言えます。
毒母とは「認知がゆがんでいるが故に不安が強く、被害妄想か攻撃的になる人」だと私は定義していますが、そんな毒母に育てられると、当然、子どもの認知も不安寄りにゆがんでしまいます。
不安というのは私たちを守る一種の防衛本能ですが、思い込みに由来する「ウソの不安」というのも存在します。
それをよく表しているのが、「幽霊の正体見たり 枯れ尾花」という句です。
これは不安や恐怖を抱えていると、枯れ尾花(ススキ)が幽霊に見えてしまうという思い込みの怖さを読んだ句です。フツウの人がススキだと思っているものを、毒母とその娘は本気で幽霊だと思って生きているのです。
ウソの不安にふりまわされないために、「自分が否定された」と感じたときは、そう感じるきっかけとなったエピソードを「純然たる事実」と「そうとは言い切れないこと」に分けましょうと前回の記事で書きました。「そうとは言い切れないこと」は単なる思い込みです。