中学受験で自信喪失したわが子に、親が絶対に言ってはいけないこと

令和の中学受験 保護者のための参考書(13)
わが子の中学受験に、保護者は適度な距離を保ちながら寄り添わなければならない。中学受験にあるべき保護者の姿勢とは…?
計27年間中学受験の世界に身を置く作者、矢野耕平が受験で後悔しない方法を伝授。塾の新学期は2月から…『令和の中学受験 保護者のための参考書』で保護者も中学受験を“正しく”理解しよう。毎日連載>これまでの連載はこちら!

負けに不思議の負けなし

中学受験期、つまり子が小学校6年生のときに勃発する親子関係の摩擦やトラブルなどの具体的な事例を幾つか挙げていきましょう。そのため、マイナス点ばかりが強調され、読後感はあまり良いものではないことを最初に断っておきます

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長年、中学受験指導に携わってきたわたしは、中学受験期のさまざまなトラブルを見聞きしてきました。第1回に登場した「小学校から姿を消したA子さん」の例ではありませんが、中学受験勉強、そして、中学入試に挑んだことが結果として保護者や子の大きな傷にならないよう、「切言」する回にしたいと考えました。

肥前国(ひぜんのくに)平戸藩第九代藩主であり、心形刀(しんぎょうとう)流剣術の達人としても知られている松浦静山(まつら せいざん)は「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という格言を遺しました。プロ野球の名選手であり、複数の球団で監督を務めた野村克也さんはこの格言を座右の銘として好んで使っていましたね。

この格言は中学受験に適用することができます。

「合格に不思議の合格あり、不合格に不思議の不合格なし」と。

中学受験勉強をする中で成績が下降の一途を辿る、受験した学校すべてに不合格を喰らってしまった……。

あまり想定したくないことですが、このような事態に陥った子は、必ずや何らかの課題、問題があったのです。そして、それは中学受験期の保護者と子の関係性に因ることが多いと感じています。

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