先住猫との対面は慎重に!

子猫を保護したものの、すでに家で猫を飼っている、という方も多いだろう。
猫は、一番はじめの顔合わせを失敗したり、一度こっぴどいケンカをすると、生涯仲が悪くなる可能性がある。初めて子猫を家に連れて帰るときは、くれぐれも慎重に顔合わせをする必要がある。

まずは直接会わせず、先住猫とは別の部屋で子猫をお世話し、鳴き声は聞こえるが姿は見えない、という状況を作った方が良いだろう。そもそも保護したばかりの子猫は、寄生虫をはじめとした感染性の病気を持っている可能性がある。そういった意味でも、「すぐに会わせない」というのが重要だ。

しばらくしてお互い落ち着いてきたら、まずはちらっと姿を見せてみよう。どちらかをケージに入れたままにして会わせるか、ドアを猫が通れない程度に開けて姿を見せるところから始める。

あとは、においの交換も効果的だ。猫の頬からはフェイシャルホルモンというホルモンが分泌されている。ハンドタオルなどで片方の猫の頬をこすってにおいをつけ、もう片方の猫にかがせ、少しずつお互いのにおいに馴染んでもらう。人工のフェイシャルホルモンである「フェリウェイ」を使うのもおすすめだ。

そもそも、ライフステージや雌雄によっても相性がある。子猫同士や、メス猫と子猫、という組み合わせの多頭飼いは比較的うまくいくケースが多いが、メス猫とオス猫、メス猫同志は少し難易度が高く、オス猫同志やシニア猫と子猫という組み合わせは残念ながらうまくいかないことが多い。

先住猫がいる場合は、相性もあるので慎重に対応することが必要だ。photo/Getty Images

シニアの猫がいる家で新しく子猫を飼い始める時は、シニア猫が一人でゆっくり休憩できるような時間や場所を用意してあげよう

子猫のもつエネルギーはすさまじい。最初は登れなかった段ボールも、あっという間に登って外に出られるようになるし、遊んでくれそうな猫がそこにいたら無限の体力で構ってもらいに行くだろう。

若い猫ならばそれに付き合う体力もあるかもしれないが、シニア猫に取っては自分の静かな暮らしが脅かされることになる。生活にメリハリが出て、シニア猫も元気になることもあるが、疲れやストレスから膀胱炎などの病気になってしまう可能性も十分ある。

子猫のお世話に手が掛かるし、子猫はどうしたってかわいいので目が行きがちにはなってしまうが、先住猫のケアも忘れずに行っていきたい