子猫のお世話はどうすればいい?

では、実際に保護した子猫をどうやってお世話していけばよいのだろうか。
まずは口の中を確認し、歯が生えていたら猫用の離乳食を与えてみよう。離乳食が手に入らなければ、子猫用のキャットフードを猫用ミルクでふやかして与えてみても良い。

ちなみに、家にキャットフードがある場合、とりあえずはそのフードを使うのもいいが、落ち着いたらきちんと月齢に合わせた子猫用のフードを食べさせてあげて欲しい。子猫は成長するためにかなりのエネルギーを必要とする。仮に成猫用のフードで子猫を育てようとすると、体重量の3倍くらいは食べさせないとエネルギー不足になり痩せていってしまう。しかし、まだ胃袋もそう大きくないので、現実にはそんな大量のフードを食べることは不可能だ。

子猫用のフードは、大人用のフードに比べるとエネルギー密度が高く(グラムあたりのカロリーが高い)、少しの量で効率的にエネルギーが取れるようになっている。必ず、それぞれの成長ステージに合わせたフードを用意しよう。

もしも保護した子猫にまだ歯が生えていなかったら、まだ固形物を食べるのは難しいので、猫用のミルクを与えよう。ミルクが必要な週齢の子猫は、先にも述べたように血糖値を保つことが難しい。目が開いていないくらいの生まれたての子猫を保護した場合は、それこそ人間の赤ちゃんと同じように、数時間おきにミルクを与える必要がある。

獣乳期の猫のケアはかなり大変。数時間おきの授乳が必要になる。photo/iStock

また、この頃の子猫は、親がお尻を舐める刺激で排便をするので、食後はお尻を優しくこすって、うんちを出してあげなければならない

離乳食を食べられるくらいの月齢であれば、子猫用にトイレを用意すれば、だんだん自分でトイレに行って用を足すようになる。猫のトイレは、「砂の上で用を足し、排泄物を砂に埋める」という猫の習慣を利用したものだ。犬と違って、後天的に「学習」させたものではなく、「本能」を利用したものなので、教えなくてもトイレを用意さえすれば、ほとんどの場合、自然とそこで用を足すようになる。

とはいえ、最初のうちは大人用の猫トイレでは大きすぎるので、ティッシュペーパーの空箱や段ボールなどを使って子猫用のトイレを作ってあげると良いだろう。ペットシーツを一番下に敷いておき、その上に猫砂を入れておけば簡易トイレが完成する。はじめのうちはそれこそ寄生虫の心配もあるが、簡易トイレならば廃棄も簡単なのでおすすめだ。寄生虫の駆虫も済み、トイレの入り口をまたげるくらい体が成長したら、ぜひ大きなトイレを用意してあげて欲しい。

こんな感じに段ボールを使って簡易トイレを。すぐ捨てられるもので作るのがポイント。写真/片川優子