夜、外で騒ぎ声が聞こえ、注意して聞いてみると猫だった、という経験がある方もいるだろう。春は猫の繁殖シーズンだ。これから春先にかけて、子猫を保護する機会もあるかもしれない。今回は猫の日にちなみ、子猫を保護したらまずなにをすべきかまとめてみたいと思う。
保護したら、まずは動物病院へ連れて行こう!
まずは、一度動物病院に連れて行って欲しい。子猫を保護した場合、病気であれば治療が必要なことがある。子猫が持っている病気として考えられるのは、結膜炎やくしゃみ、鼻水などの症状を示すいわゆる「ネコカゼ」や、「猫エイズ」や「猫白血病」などのウイルス性の病気、また子猫や老猫など免疫が落ちた時に症状が出やすい「皮膚糸状菌症」というカビなどが挙げられる。
上記はすべて猫同士でうつる病気なので、すでに猫を飼っている場合は、他の猫に接触させる前に動物病院で診てもらった方が安心だ。また、カビに関しては人にもうつる。保護した子猫の体に「円形ハゲ」のようなものがある場合は、注意が必要だ。動物病院に連れて行き、獣医師の指示を仰いでほしい。
また、たとえ子猫が健康だとしても、ノミやマダニの駆虫薬を処方してもらった方がよい。野良猫の多くはノミなどの外部寄生虫を体につけて暮らしている。子猫も例外ではなく、保護したばかりの子猫にもノミがついていることが多い。また、ノミがついているとなると、そのノミをグルーミングの際に食べ、ノミに寄生しているいわゆるサナダムシのような虫にも寄生されている可能性がある。
ペットショップにも、駆虫薬やノミ取りシャンプーなるものが売っているが、効果は不完全であることが多い。そもそもシャンプーではお腹の中の虫は落ちないので、きっちりと動物病院で処方してもらうのが安心だ。
動物病院で薬を処方してもらったら、猫の体からノミはいなくなるが、弱ったノミが猫の体から離れ、例えば、猫の使っていた毛布などに移動するので、保護してしばらくは段ボールや捨ててもいい毛布などを使用するといい。