見え隠れする韓国の「甘えの構造」女優・黒田福美さんに聞く日韓関係のリアル

韓国の陽と闇
小泉 カツミ プロフィール

変わりつつある韓国

2019年、韓国と日本で出版されたある本が話題を集めた。それは『反日種族主義』。副題に「大韓民国危機の根源」とある。韓国で11万部、日本で40万部のベストセラーとなった。

韓国に危機感を持つ韓国の学者やジャーナリストが結集し、慰安婦問題、徴用工問題、竹島問題などを実証的な歴史研究に基づいて論証した書である。

黒田さんもこの本には驚いたと言う。

「あれは前代未聞でした。韓国ってあんまり本が売れない国なんですが、それで11万部というのはすごいですよ。

著者は主に研究者です。文献に当たって事実を解き明かしているので、それに対して論理的な反論は誰もできない。著者たちは『じゃあ、議論をしましょう』と言うのですが、応じる人は誰もいないのです。

とはいえ、著者の先生方が無条件に親日派ということでもない。あくまで、文献などの証拠からの考察なのです」

 

黒田さんは、『反日種族主義』のような反動的なことは起きると思っていたと言う。

「自分の政権に都合の良いような報道やアナウンスばかりをしていると、いつかきっと気づき始めると思ってました。これだけみんな大学出て教育レベルの高い国民が、実は操作をされていたんだと気づいた時の怒りは、当然政権に向かってしまいますよね。

だから、今の政権もだんだん揺らいできてるんだと思います。

今やインターネットの世の中です。情報もただテレビや新聞だけじゃなくて、ネット上で韓国人が『現政権がいかにおかしいか』と発言しているし、日本に向けて韓国の矛盾を日本語で語っている人もいます。

いろんな角度から情報が入ってくるようになって、昔だったら統制できたものができなくなってきています」

「自分が信じたいことを信じる」のが韓国の国民性。しかし、『反日種族主義』のようなものが一石を投じ、さらにネットの普及によって、より一層変化の兆しが見られるようになったのだ。

「自分の聞きたいことしか聞かない人たちだから、日本がいくら『本当はこうなんですよ』と言ったところで、日本人の話など聞く耳を持たない。だから、『これじゃダメなんじゃないか。正しく知ろうよ』という『旗』は、韓国人自身が掲げて推進していくしか道はない。つまり自浄努力に期待するしかないと思います」

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