ロンドンに住むイラストレーター クラーク志織さんの新連載「イギリスのSDGs事情ってどうなのさ?」。イギリスの人たちがSDGsの理念を日々の暮らしにどう取り入れているのかを、パンチの効いた軽妙なタッチのイラストつきでレポート! 笑いと学びのつまったコミックエッセイです。今回取り上げるのは、これまで生理用品にかかっていた5%の付加価値税が廃止されたニュースについて。「市民の声が世界を変えることができる」実例から、声を上げ続けることの重要性を言及。

ビッグニュース!生理用品の付加価値税が廃止に

みなさん、いかがお過ごしですか?

イギリスはまだまだロックダウン真っ只中。カフェもレストランもパブも閉まっていて、誰かのお家に遊びに行くのも禁止。あぁ、友だちが恋しい……。

なんだかつい暗い気持ちになってしまうような日々ですが、年明けにこんな明るいニュースがありました。

なんと今年の1月1日から、イギリスでは生理用品に税金がかからなくなったのです! いえい!

多くの人々に祝福されたこの改革、実は「生理用品に税金がかかるのって、おかしいよね」と思う市民たちが連帯し、みんなで声をあげたからこそ起こった改革でもあるのです。

時代は20年以上前に遡ります。

その頃のイギリスは、生理用品などの衛生用品に17.5%の税金がかかっていました。しかし2000年に労働党議員のドーン・プリマロロ氏が、衛生用品にかかる税金を5%に減らすキャンペーンを成功させ、生理用品も5%に引き下がりました。

税金は下がったものの、「そもそも生理用品は、生理のある人にとっては必需品であり、“非必需品のラグジュアリーなアイテム”に分類されているのはおかしい。非課税にすべきだ」という市民の声は、その頃からあったそうです。けれどルールはとくに変わらないまま月日は流れーー。