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第二次世界大戦の責任が「当時の日本国民にもある」と主張する人に言いたい「これだけのこと」

第二次世界大戦は今から80年前に始まり、76年前に終わった。しかし戦争の後遺症は今も広く深く残っている。

筆者は、無謀な戦争を始めた国、為政者たちの責任は重いと考えている。そういう歴史認識の元に記事を書いたり発言していたりすると、しばしば反論が寄せられる。「当時の政治家、指導者を選んだ国民にも責任がある」といった主張だ。

今回は、この「戦争責任」について考えてみたい。

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「当時の国民にも責任があった」のか

数年前のこと。筆者は民放のラジオ番組に招かれて、民間人空襲被害者が補償されないまま放置されている現状を話した。

生放送中にリスナーから反応があった。「当時の政治家を選んだ国民にも責任がある……」という趣旨のものだった。

司会者にコメントを求められて、筆者は思った。「そんな風にとらえられているんだな。民間人の空襲被害者たちを支援する声が広がらないわけだ」。

こうした「当時の国民にも責任があった」論を、筆者は他の場面でも何度か聞いた。「そうだよなあ」と思わせる説得力があるのだろう。しかし、実際はどうか。

現代社会で「政治家」と言えば、国会議員をイメージする向きが多いだろう。しかし、大日本帝国の時代と今とでは国会議員、国会のあり方がまるで違う。

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