久々の大きな揺れだった。
2月13日の夜11時、宮城県と福島県で震度6強の地震が発生した。東京都内でも震度4を観測、十数秒にわたって揺れが続き、久々の本格的な揺れに肝を冷やした人も多かっただろう。
ところで、この地震の直後、東京の不動産市場をめぐって、ある「異変」が起きていたことをご存知だろうか。
東京都内の物件を取り扱う不動産仲介会社の社員が語る。
「地震があったのは土曜日でしたが、その翌日の日曜日、湾岸などのタワーマンションに住む複数の入居者の方から問い合わせがあったんです。
普段は日曜日の朝から問い合わせが続くということはあまりないのですが、この日は朝っぱらから何件か電話が続いたので驚きました。
みなさんとても不安そうな様子だったのも印象的で。
いずれのお客様も考えていることはだいたい同じようで、『戸建てに住み替えたい』とのことでした」
この社員によると、地震をきっかけに、タワマンから戸建てへの住み替えを検討する人が目立つようになったというのである。