著者のUKスミコさんは、ロンドンでイギリス人の夫と、3歳と6歳の男の子と暮らすワーキングマザーだ。自身は働き、夫が家事と育児を担う、という夫婦の形を選択している。

どこの国でも依然として残るステレオタイプな「男女の在り方」と、それに対して覚える違和感を、自身の体験をふまえて綴っていただいた。

家事と育児をしている夫は“残念”…?

私のオットは主夫です。というと、「残念な人を選んだね」というような可哀相な扱いをされたり、「一家を支えて偉いね」と私に向けた賞賛の言葉を頂いたりすることがある。

久しぶりに会う友達もやや遠慮気味にオットの様子をきいてくることがある。職探しはしているのか、定職は見つかりそうなのか。「旦那さんは毎日何してるの?」とよく聞かれる。「家事と育児をしています」というのがその答えなのだけれど。

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もし私達夫婦の立場が逆だったら、きっと同じような質問をしてくる人はいないのではないだろうか。働きに出ない妻を駄目扱いすることもなく、働きに出る夫を「偉いね」と褒める人もいないだろう、おそらく。

誰も悪気があっての発言ではないと思っている。ただただ、これが現実なのだ。男は狩りに出かけ、女は畑仕事をする。夫が一家の大黒柱となりお金を稼いで、妻はそんな夫を支え家庭を守る。

そんな考えは古臭い、と理解しているつもりでいる。いや、理解しているのだろう。ただただ、頭の中の理解と口先が追いついていないだけなのかもしれない。誰にでも本音と建前がある。

私たち夫婦は、長男が1歳を過ぎた頃、私が産休から職場復帰をするのと同時に、オットが主夫になり育児、家事をするようになった。ツマである私が働き、オットである彼が主夫をする。この生活をはじめて5年目になるが、お互いに得意分野でやる気と実力を発揮している、そんな風に思っている。