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中国人口崩落ー出生数が対前年比で32%の激減、その衝撃と今後

急加速する少子高齢化が覇権を阻害する

「断崖絶壁式の暴落」

今月8日、中国公安部門が公表した1つの数字が多く人々を驚かせて、全国のメディアやネット上ではホットな話題となった。

その日、中国公安部戸政管理研究センターが、2020年12月31日までに公安機関に出生届けを出された1年間の新生児の人数は1003.5万人であると公表した。中国では厳しい戸籍制度があって戸籍を管理しているのは各地にある公安局・派出所であるから、国家の統計機関よりも公安部門はいち早く新生児の数を把握できるのである。

もちろん、公安部門が把握しているのはあくまでもその時点で出生届を出された新生児の数であるから、出生届を出されていない新生児、あるいはそれを出すのに間に合っていない新生児もいるから、上述の公表数字は100%の精確さがあるわけではないが、概ね間違っていないと思う。

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昔の「1人っ子政策」の時代、2番目の子が生まれると出生届を出さない(あるいは出せない)ケースが特に農村地帯で多かったが、2015年からこの政策は事実上廃止されて以来、出生届けを出さない理由はほとんどなくなっているので、公安部門が公表した上述の新生児数は実態に近いと考えられる。

しかし、「新生児数1003.5万人」という数字は、中国にとってあまりにも衝撃的なものである。中国の国家統計局が公表した2019年1年間の国内新生児の人数は1465万人であった。翌年の2020年、いきなり460万人以上、急落してしまったからである。

 

単純に計算すると前年比では約32%の激減となった。だからこそ、中国の一部メデイアが「出生数の断崖絶壁式の暴落!」だと絶叫しているが、確かに、32%の落ち幅は尋常ではない。まさに断崖絶壁からの垂直落下である。

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