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「座敷牢に入れて」森喜朗を批判したラサール石井の「逆炎上」が的外れだといえる理由

「老害」と言われて腹を立てることができるなら…

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長であった森喜朗氏が「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」「女性は競争意識が強い。ひとりが言うと自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね」「私どもの組織委員会の女性はみんなわきまえておられる」などと発言し、日本のみならず世界各国から「女性軽視である」と批判された問題。

森氏は2月12日に合同懇談会に出席。その冒頭の挨拶の中で会長辞任を表明した。

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その中には「多少、意図的な報道があったんだろうと思いますけれども」とマスコミに対する牽制を行い、さらに「老害」という批判に対して「老人もやっぱりちゃんと日本の国のために、世界のために頑張ってきているわけですから、老人が悪いかのような表現をされることも、きわめて不愉快な話であります」という主張を行った。

「老害」と言われて腹を立てることができるなら、「女性の話が長い」とか「競争意識が強いから言わなきゃいけないと思う」とか「わきまえておられる」などという発言に、どうして女性が腹を立てることに思いが寄らなかったのか。

返す返すも非常に非常に残念である。

さて、これを一部の人たちが「マスコミの切り取りだ!」「森氏は女性を褒めているのだ」と擁護をしているが、その擁護はまったく不適当である。

ラグビー協会の女性理事の話を「うちの恥」として「話が長い」「競争意識が強い」と紹介し、それを「女性」という言葉で女性一般に主語を移してあざ笑い、それに対する形で「私どもの組織委員会の女性はわきまえておられる」とさも女性を立てているかのように主張している。

これはつまり組織委員会の女性理事を褒めるための「ダシ」として、ラグビー協会の女性理事らや一般女性を利用し、優劣をを権力を持った男性である森氏がジャッジするという、女性嫌悪に他ならない言葉である。

 

あの話の文脈では「優れている」「非常に役立っています」といういう言葉が入り込んでも、嫌みで言っているという印象が極めて強いのは当然である。

そもそも今回森氏を擁護している人の中には、先のアメリカ大統領選挙で「バイデンの不正選挙」「トランプが圧勝している」などと、愚にもつかないネタを言いまくった人たちが多く含まれており、彼らの擁護をまともに扱う必要もないであろう。

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