中国地方(photo by iStock)

コロナ後の「岡山首都移転」を、『首都感染』著者が力説する理由

「道州制」はどうだろう?
コロナ禍の予言の書と話題になった『首都感染』(講談社)、大地震による東京崩壊を描いた『首都崩壊』(幻冬舎)の著者・高嶋哲夫氏が、このたび『首都岡山』を上梓した。岡山への「首都移転」を本気で考えるべき理由は何なのか? 現在の日本が抱える問題を明らかにし、新しい日本の形を提示する。
 

日本発の世界恐慌

僕は神戸に住んで、もう40年近くになります。つまり、阪神・淡路大震災を経験しています。壊れたビル群、潰れた家々、焼けてまだ煙の上がる町を見てきました。

その16年後、東日本大震災が起こりました。半年後に気仙沼に行きましたが、唖然としたのを覚えています。何もない。「町一つが流されました」と言う、タクシーの運転手さんの言葉が印象的でした。

大規模な地震や津波に襲われた町は、町としての姿も機能も完全に失い、住人は生活さえままならない状態です。

もし、その町が東京だったら――。

東京が行政機能を失ったら、災害からの復旧・復興は難しくなるでしょう。影響は日本中に広がり、さらに世界にまで広がる恐れがあります。日本発の世界恐慌です。

その前に何らかの手を打つことができないでしょうか。首都を自然災害の少ない、安全な地に移すことはできないでしょうか

2014年、そう考えて書いたのが『首都崩壊』(幻冬舎)です。

自然災害の少ないところ

「首都岡山」……なにそれ?

100人の人が100人聞き返すでしょう。日本のほとんどの人が冗談と思うでしょう。でも、本気で考えてみると、それほどおかしくないことに気づかされます。

岡山は首都に適している?(photo by iStock)

前述の『首都崩壊』は2012年、『東京崩壊』というタイトルでダイヤモンド・オンラインに連載を始めました。

書き始めた時は新首都をどこに持っていくのか、決めていませんでした。半年の連載なので途中で決めればいいとかなり無責任な出発でした。

条件は自然災害の少ないところ。しかし、日本中どこも自然災害、特に地震のないところが見当たりません。どこも過去に大小の差はあっても被害を受けています。

調べながら書き進め、連載の半分をすぎる頃には岡山と決めていました。単に僕が高校まで育った故郷、という理由だけではありません。温暖で、自然災害は他県に比べ格段に少ない県です。特に活断層は県北をかすっているだけです。

新幹線の停車駅はあるし、高速道路も複数通っている。四国とも橋でつながっている。国際空港もある。つまり、交通の便がいい

おまけに、日本のほぼ中央にある。これは北方領土から尖閣諸島までを考えた場合で、かなりこじつけ感がありますが。

首都の条件をけっこう満たしています。

よし、ここに日本の首都を持ってこようと決めました。

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