綾瀬はるか、広瀬アリス、中条あやみ…冬ドラマがどこか「異様な雰囲気」を持っているワケ

堀井 憲一郎 プロフィール

「人生がやり直せるなら」というファンタジーは、どこまでシリアスに演じられようと、ありえない話なので、気楽に見ていられる。

緊急な事態であると宣言されている世の中では、この気楽さは救いである。

切実さがないところが、いい。

 

広瀬アリスの演じ分けがすごい

見どころは、たとえば「広瀬アリスの豹変」にある。

一話での広瀬アリス演じる「鬼嫁」はすさまじい迫力に満ちていた。

そのあまりの迫力に、主人公が逃げ出してしまった。

二話以降、世界が変わってしまって、この鬼嫁は出てこない。

広瀬アリス演じる澪は、パラレルワールドでは結婚せずに独身のまま、とても明るく魅力的な女性として登場する。

この落差が見ものである。

同一人格ながら、一人で二役を演じている。

とても惹きつけられる。

そして、パラレルワールドの生き生きした彼女を見て、「鬼嫁にしたのは、おれのせいだったのではないか」と主人公は考え始めるのである。

はたして、人生をやり直したことは正しかったのだろうか。

ひょっとしたら、『青い鳥』のように幸せはすぐ近くにあったのではないかという様相を見せ始めている。でも、タイムスリップはそうそう簡単には起こらない。

「現実を忘れたい話」として始まったドラマは、「現実から逃げるのはよくない」という教訓を示しつつも、どうなるかはわからない。

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