世界が森喜朗を批判…男尊女卑思想がまだ支配的な日本社会の「キケンすぎる実態」

ある日突然、大切な家族が「加害者」になる
阿部 恭子 プロフィール

男性も男尊女卑社会の被害者になる

私たちは、加害者を排除することで、事件を個人の問題として終わらせることなく、社会に加害を生むような価値観が蔓延していないか考えてみる必要がある。

認知の歪みを与えるような情報は、未だに社会に溢れている。

少し昔のアニメやドラマでは、男の子が女の子のスタートを捲って下着を見たり、胸やお尻を触る、お風呂を覗くといったシーンが堂々と描かれている。男性は罰せられるどころか、憎めないキャラクターとしてむしろ肯定的に描かれていたりするのだ。

犯罪者となってしまう人々は、偏った情報を相対化させる経験や教育の機会を欠いている。

〔PHOTO〕iStock

犯罪者は圧倒的に男性が多く、男としての生きづらさやプレッシャーは少なからず事件に影響を与えている。犯罪者となり、すべてを失った男性もまた、男尊女卑社会の被害者という側面を有している。ステレオタイプの考えや性別役割分業は、人の可能性を奪う。

「らしさ」から解放される社会こそ生きやすく、男女共同参画社会とは、理想ではなく無理のない現実的な社会の在り方ではないかと思う。

 
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