世界が森喜朗を批判…男尊女卑思想がまだ支配的な日本社会の「キケンすぎる実態」

ある日突然、大切な家族が「加害者」になる

認識の甘さから事件に発展、家族も仕事も失った男性

森喜朗会長による女性蔑視発言が波紋を呼んでいる。

言葉にせずとも発言の何が問題なのか、差別とさえ認識していない人々もいるかもしれない。男尊女卑思想が支配していた歴史は長く、男性のみならず、女性の中にさえ刷り込まれてきた価値観である。

〔PHOTO〕gettyimages

筆者は、加害者家族支援を通してさまざまな事件の背景を考察してきたが、男尊女卑思想の体現ともいえる犯罪は決して少ないわけではなく、加害者に「加害」の認識がないケースも多い。

大切な家族が加害者となり、人生を棒に振ることがないよう、社会に蔓延している男尊女卑思想のリスクについて、事件をもとに考えてみたい。

典型的なのは性犯罪である。小野誠さん(仮名・60代)は、飲食店で女性店員に抱きつくなどして強制わいせつ罪で逮捕された。

 

「正直、まさか“逮捕”なんて考えてませんでした」

小野さんは、飲食店で好意を抱いていた女性店員に、その日で店を辞めると言われ悲しくなり、酒に酔っていた勢いもあり思わず抱きしめてしまったと話していた。

ところが裁判では、何人かの証人が小野さんの悪質性を裏付ける供述をしていた。小野さんは以前から被害女性の体を触ることがあり、他の店員から何度か注意を受け、同じことをすれば入店を拒否すると警告されていた。被害女性は、その執拗さに恐怖を覚え、店を止める決断をしたという。

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