1964年に運行を開始した0系車両/photo by gettyimages

日本の新幹線、なぜか「海外輸出」がうまく行かない「3つの理由」

「特殊すぎる」のが最大の問題

日本の技術力の象徴なのに、なぜ

新幹線は高速鉄道の元祖であり、日本が誇る高速輸送システムだ。たとえば東海道新幹線では、16両編成(定員1323名)の高速列車が、最高時速285kmという高速で、最短3分間隔という通勤列車さながらの頻度で走る。

しかも、1964年の開業以来、列車事故による乗客の死者数はゼロ(車内放火などは事件扱い)。これほどの高密度大量輸送を、高い安全性をキープしながら実現している高速鉄道は、日本の新幹線以外にない。

それならば、新幹線はきっと海外諸国でも活躍できるはずだ。そう考えている方々はいるであろう。なんと言っても新幹線は、長らく日本の技術力の象徴として扱われてきたので、それが他国で花開くことに期待する人がいるのは当然である。

ところが、残念ながら新幹線の海外展開は難航している。もちろん、導入検討に名乗りをあげる国は複数存在するが、その後の明るいニュースを聞く機会は少ない。

唯一の新幹線輸出例とされる台湾の高速鉄道(台湾新幹線)も、安泰とは言えない。先月には、新車両導入をめぐる台湾側と日本側の交渉が破談に終わったことを一部メディアが報じ、話題になった。

台湾新幹線(2013年)/photo by gettyimages
 

もちろん、状況は流動的なので、このことだけで「台湾に日本以外で製造された高速車両が入るかも」と悲観するのはまだ早いが、油断はできない。

なぜ新幹線の海外展開は難航するのか。その理由を鉄道関係者に聞いてみたところ、ざっくり言って次に示す3つの理由があるようだ。

(1)汎用性が乏しい
(2)高コストである
(3)足並みがそろわない

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