「シリコン・バレー」の終わり…?ハイテク企業の大脱走が止まらない!

高すぎる税、モノカルな人材集積
中岡 望 プロフィール

カリフォルニアが捨てられる理由

テキサス州もハイテク企業にとって魅力的な地域になっている。最大の理由は、州所得税がかからないからである。さらに住宅価格も安い。事務所の家賃も安い。コスト削減を目指す企業にとっては極めて魅力的な条件である。広大な土地を購入し、工場を建設しても、シリコン・バレーで掛かる費用に比べればはるかに安くつく。

マイアミも州所得税がない。ハイテク企業だけでなく、ゴールドマンサックスも営業拠点をマイアミに移しつつある。

かつてカリフォルニアはアメリカの繁栄を象徴する州であった。だが、最近の凋落は著しく、ハイテク企業に限らず、カリフォルニアから脱出する企業が相次いでいる。

最大の要因は税金が高いことだ。カリフォルニアの個人所得税は13.3%で50州の中で最も高い。これに対してハイテク企業が転出しているテキサス州とフロリダ州では個人所得税は無税である。この税負担を考えれば、企業に限らずハイテク企業の経営者や従業員が脱カリフォルニアをめざす理由は明白である。

州法人税もカリフォルニア州8.84%であるのに対してテキサス州では無税である。経費節減を進める企業にとって極めて魅力的な州である。フロリダ州の法人税は5.5%、コロラド州が4.63%であり、カリフォルニアと比べると極めて低い。消費税に関して言えば、コロラド州はゼロである。

 

さらにシリコン・バレーのハイテク企業にとって大きな負担となっているのが、家賃が高いことである。あるハイテク企業の従業員の給料は高いのは、所得税が高いうえに、家賃の支払い負担も大きいのが大きな要因となっている。

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