「シリコン・バレー」の終わり…?ハイテク企業の大脱走が止まらない!

高すぎる税、モノカルな人材集積
中岡 望 プロフィール

あの注目企業も

シリコン・バレーに拠点を置く電気自動車の大手企業テスラ社も本社移転を計画している。同社のCEO(最高経営責任者)のイーロン・マスク氏はツイッターで、本社をテキサス州ヒューストンに移す計画を示唆している。

同社は既にオースチン郊外で2000エーカーの大規模な工場を建設中であり、本社移転も時間の問題と考えられる。工場では5000名の従業員を雇用する計画とも伝えられている。

通信機器製造企業DZS社はテキサス州プラノに移転し、同市を新しいエンジニアの拠点にする計画を明らかにしている。

コンピュータ・ソフトウエア・サービスを提供するパランティア社も、コロラド州デンバーへの移転を発表している。

同社のアレックス・カープCEOは「シリコン・バレーのエンジニア・エリートは社会がどう組織されているのか、正義が求めているものは何かまったく知らない」と、シリコン・バレーのエリートを批判していた。また「シリコン・バレーはスタート・アップ企業の従業員が働き、住むには理想的な場所ではない」とも語っていた。それだけに同社が本社をデンバーに移すという情報が伝わったとき、多くの人は驚かなかった。

移転は製造企業に限らない。法律事務所向けのソフト開発企業のファイル・トレイル社も昨年4月にオースチンへ本社を移転している。オンライン調査ソフト開発企業のクエスチョンプロ社も本社をオースチンに移転する計画を明らかにしている。ハイテク企業ではないが、電子タバコの製造企業のジュール・ラブズ社も昨年、本社機能をオースチンに移している。

 

ソーシャル・ニュースを提供するレディット社は、既にフロリダに本社を数年前に移転している。同社の共同設立者のアレクシス・オハニアン氏は「わが社がフロリダに移転すると発表した時、多くの人はショックを受けた。一体、南フロリダでビジネスができるのかと訝った。だが移転してから3年経つが、わが社のビジネスは極めて順調である」とツイッターで書いている。

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