「中学受験向きの子、不向きな子」の判別方法――親に求められる3つの「覚悟」

令和の中学受験 保護者のための参考書(5)
矢野 耕平 プロフィール

四苦八苦するわが子を「かわいそう」だと思わない

2.中学受験をすると一度決めたら、よほどのことがない限り意志を貫徹する

中学受験勉強はかなりの時間を要します。とりわけ小学校5年生、6年生の2年間は塾の授業時間、予習復習に取られる時間が膨大であり、ある意味「自由時間」はほとんど確保できません。

Photo by iStock
 

子がそれだけの労力をかけているにもかかわらず、成績低迷などを理由に中学受験を断念させるのは、子どもにとって酷なふるまいになることが多いのです。加えて、「○○中学校のレベルに達しなければ公立中学校」という考えも捨て去りましょう。

親が子の中学受験勉強をリセットさせ、目標を高校入試に切り替えさせることは、結果として子の「時間」をさらに奪うことになるのです。

3.中学受験勉強で四苦八苦するわが子を「かわいそう」だと思わない

わが子の成績が芳しくないとき、塾の宿題が思うように進まず苦しんでいるとき、または、中学受験のプレッシャーに圧し潰されそうなとき……。保護者が心の内で葛藤や悩みを抱えるのはごく自然なことです。しかし、そんなわが子に対して「かわいそう」という感情を持たないでほしいのです。

保護者が勉強を「苦役」と見なしているということですし、そのような価値観は子に伝播するものです。すなわち、保護者が子に同情の目を向けることで、わが子が勉強以外の「逃げ道」をつい探してしまう。結果として、勉強に身が入らなくなってしまう。そういうわが子を見て、また気の毒に思ってしまう……そんなループに嵌ってしまうと、学力を向上させるのは難しくなってしまいます。

わが子が中学受験勉強に励むことで、「多くの知識を獲得して、視野を広げる」きっかけを得られるのです。中学受験に対しては、こういう前向きなスタンスを常に持っておくべきでしょう。

編集部からのお知らせ!

関連記事